ダグラス・クープランドの「ジェネレーションX」にひっかけたゲイツの基調講演は,魅力あるものだった。ジェネレーションXへの世代交代が,来る,過ちの中の老人を,叩き潰せ!
マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が,東京ゲームショウで基調講演を行った。Xボックスによってゲームは新しいジェネレーションに移行すると述べた。会場ではXボックス用ADSLモデムや,光ファイバーアダプタが発表され,テクモ社から「デッド・オア・アライブ3」のリリースも明らかになった。また,セガ社の参入が発表され,オンラインゲームを共同展開する。
ゲームショウ初日で,一気にモメンタムを引き寄せたXボックス。第10回にして,出展面積が第1回以来の1,000小間を割り込み,出展社数も最盛期(104社)の半分近く(53社)まで落ち込んだ惨憺たるゲームショウに,Xの力は一陣の風となっている。プレステを成功に導いた宮田氏がXボックスの統括者としてプレステ2を批判し,セガはプレステ2に供給する倍の数のソフトをXボックス向けに発表した。
つまりは,そういうことなのだ。ゲイツはソニーの失敗をきちんとみている。インフラが整って,オンラインゲームを始めるのではダメなのだ。Xボックスは,インフラを,つ・く・ろ・う・と・している。そして開発者に対し,きちんと前向きの対処をしている。ゲームの冬を作って平気な顔をしているプレステ2への断罪として,Xボックスは来る。そう,つまりは,そういうことなのだ。
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